「おわっちゃったねぇ」

「う〜ん、おわっちゃったGW」


NHKが言うところの大型連休も過ぎ去り

休みボケに襲われる今日この頃

思わず何もせずに無為に連休中をだらけて過ごしてしまった

スゥとココロでありましたが、まあ、そこはそれ毎日が日曜日


「…よし、いくか!!」


思い立ったが吉日娘

ココロにつれられスゥはまたも良くわからないまま

いずこかへと連れて行かれてしまうってんだからたまらない


「だから、どこに行くかぐらい説明してからにしろー!!」


ピンキーストーリー

〜・おでかけ おでかけ・〜

岡山尾道其の他編2006・・・その壱

pinkyってなんじゃ食物か?…って人は
こちら


「今年はギリギリにならずに飛行場につけたね」


去年と同じてつは踏みません。

出発ロビーにも予定時刻よりもかなり早く入ることができました


「あれ?ココロ?…ココロ!!」



ロビーの本屋でガイドブックを読み漁るココロを発見


「なにやってんのさ。いまさらガイドブックなんか」

「いや、"悪天候で徳島か関空に降りるかも"って表示が出てるから一応ね」



なーに、北海道でも大丈夫だったから今回も大丈夫!!

なんて根拠のないココロの意見になんか

グッタリしてしまうスゥなんだった。



「なーんか微妙なデジャビュを感じてしまうのは何でなんだろう…?」


それは永遠の秘密

そんなこんなで無事岡山空港に到着

JRの駅で列車の少なさに唖然としつつ

とりあえず岡電東山線で東湖園までやってきました



「思ったより雨強くないね」

「あーよかった。去年すごい土砂降りでさ」


そう、二人とも雨に苦い経験があるのです

でも、そんな二人の心配なんて何のその

しとしとと丁度良いひんやりとした空気が気持ちよく

ついつい茶室の窓に長居をしてしまうのです



「"雨の方が綺麗だ"って受付のおばちゃんが言っていたけど本当だね」



縁側でお茶をいただいて一息

小雨の中池の周りを散策することにしました。


「池と茶室しかないのになんか落ち着くね」

「あ、あれ!!」



池の端に船が浮かんでいます


「これに綺麗なねーちゃん乗せて舟遊びと洒落込みたいな」



疲れたバリキャリの「嫁がほしい」発言のような

親爺くささを残しつつ旭川沿いに後楽園に向かいます


「後楽園って言っても球場じゃないぞ」

「わかーってるって。遊園地でしょ??」


…昭和の香り…



そんなこんなでやーっと後楽園に到着


「こっちはやたらめったら広いなぁ」

「向こうに岡山城だけ見えるのがなんか良いよね」


敷地が広いせいか、回りのビルとかがほとんど見えません

ついでに近隣の騒音なども遮断されているのでとても静かです



たまにけたたましく響くのは鶴舎で飼われている丹頂鶴の鳴き声だけ



「鳥はだめ。あの何を考えているかわからないあの目が嫌だ!!」


唐沢なおきかあんた


さてさて、とにかく広い後楽園

まずは唯心山に登って全体を見渡すとします



「うーん…ここまでだだっ広いとどこをどう回ったら良いものやら」


とりあえず沢の池周りで林を抜けて花交の池まで行ってみることにしました。



ここは慈眼堂の三門。三解脱門の略で山門です。誤植じゃないぞ

三門の中に1mほどの仁王像が安置されています

普段下から見上げるしかない仁王像もこれだけ小さいと

正面から見れるので一寸変な気分ですね


「??なんで庭園に畑があんのさ」



昔は庭園中に田畑が広がっていたそうです

井田の向こうには茶畑もあるのですよ


さてさて、そんなこんなで林を抜けて

花交の池までやってきました。

さすがにこのあたりは人気も無く

目の前の池に響く花交の滝の音だけが響き渡っています


「誰もいないなあ」

「あの滝の水ってどっから流れてるんだろね」

「しゃあない行って見るかね」



流れに沿って進んでいたら唯心山のふもとの流店に到着

ここからさらに花葉の池まで足を伸ばしたけど

いい加減もういいやって気になってきたので

その足で月見橋を渡って岡山城にやってきました



「ううん、城は遠きに在りて思うもの」

「まった訳のわかんないことを」


だーって、復元の城って中身はただの鉄筋ビルじゃんホホホホ…

なんて笑いながら足取り軽く岡山城へと向かうココロを

なんかもうどうしようコイツって感じで見送るスゥなんだった



中の展示を眺めつつ、二階のお土産屋で一寸物色

お土産屋はデンジャーゾーン。一寸でも気を抜くと

全部買いたくなってしまうのです。


「大丈夫…帰りに買えるし!!」

「…なんてことを言ってられるのも今の内なのであった…」



「こっちは月見櫓かな。雨戸がしまってるとなんかありがたみが無いよね」


「どうするよ。このまま博物館とか備前焼体験とかに行く??」

「うう〜ん…県立の茶室ってのが一寸惹かれるけど…まあいいや」



そんなわけで早々に岡山を切り上げて

備前一宮駅は吉備津彦神社までやってきました



「さっきの灯篭でかかったね。日本一らしいや」

「見れっ、あれ、鴨!!鴨の家族が車止めてる!!」

「この拝殿から本殿へと連なる感じが戦艦みたいでかっこいいや」

「あれ?鴨。鴨こっちの池に来たはずなのに?ねえスゥ見なかった鴨?!」


しゃべってるけど会話が成立しない二人



参道とその脇に広がる庭園と池をグルグル回ったら

次の目的地吉備津神社へ…と思ったけどさあ困った



「まいったなぁ…雨降ってるとレンタサイクル休みなんだ」

「大丈夫問題ないって。一キロ一寸歩ける歩ける!!」


いや、歩けるけどさ…と思ってもどうしようもなし

ここはココロの意見に従って高松宮西川沿いのサイクリングコースを

てこてこ進むことにしました。


でも、よく考えたら一ノ宮駅から一駅の吉備津駅に行けば

歩くの数百メートルですむんだったけどまあ後の祭り



「たかが一キロ。数百円払うの馬鹿ラシーじゃん!!」


雨降ってるから歩きたくないんだっツーの!!

なんてコト言ってるうちに吉備津神社に到着

でも、現在修復工事中で拝殿と本殿はブルーシートに囲まれて

中を見ることができないのです



「でも、お参りする時一寸見えたしまあいいか」

「巫女募集だってさ。どうよ」

「いやいや、そちらこそどうぞ」

「またまた無理しないで」

「いやいや」

「またまた」


本殿の裏手に回ると階段の下に回廊が見えます

ここは300mの回廊が見ものなのです



「でも、"合格へのトンネル"はないよね。台無しだよ」


本殿裏に受験合格祈願の絵馬をかけるトンネルがあるのですが

一寸それがどうにもアレ過ぎて、一寸見なかったことにしてしまいたい

いたたまれなさに教われる二人だったんだ


さてさて、時間もすでに夕方に片足突っ込む頃合

このまま吉備路を歩いていこうとも思いましたが

田舎の夜道を歩くほど心細いものは無いって言うもの

あきらめて岡山まで戻ります。


「でも、物足りないや…行くか」



ってなわけで一気に倉敷駅に到着


「別にいいけど、もうどこも閉まってる時間じゃんよ」

「大丈夫大丈夫。全然問題ないって」


だから、何が問題ないのかちゃんと説明しろよ

って思いながら商店街を抜けて鶴形山公園の阿智神社にやってきました



「ガイドブックにさ、小雨の降る日の展望はいっそうの美しさって

書いてあったからチャンスだと思ったんだよね」



確かに休憩所からの眺めはなかなか


「あ、あそこ美観地区かな?帰りによっていかない?」

「えー。雨降ってるからやだー」


マイペースなココロに振り回されっぱなしなスゥなんだった



「こっちは能舞台だね。一度こういうところで能を見てみたいもんだね」


毎年言ってるなあんた…

さてさてまだ薄明るいですが時間はもうそろそろいい時間

境内をもう一回りしたら岡山に逆戻り



あんまり歩いてないのに雨が降っていてせいか余計に疲れたよ

肌寒さも手伝ってなんか頭痛もしてきたし

明日に響くのでもう今日はおやすみなさい




その二




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