ピンキーストーリー

〜・おでかけ おでかけ・〜

岡山尾道其の他編2006・・・その二

pinkyってなんじゃ食物か?…って人は
こちら


さあ、二日目です。

いつもどうり朝一に起きて朝ごはんを食べたら

岡電で岡山駅に向かいます


「っていうか、普段なら絶対にこんな時間に起きないのに」

「いつもなら寝る時間だよな」


いやそれは夜更かししすぎ



そんなこんなで列車の中で一眠り

ふっと気付いたらもう尾道です



「さて、どうする?どうまわる?」

「どう回るも何も、でかでかと看板がかかってるじゃない」



「ううん、古寺めぐりよりもなんかお城行きたい気分だねお城!!

丁度ほら、山の上にもなんかそれっぽいのあるしさ」


残念。尾道城は閉館中

でも因島まで渡れば水軍城の見学ができますよ

まあ、今回そこまでの時間はないのですが



そんなわけで古寺めぐりコースに沿ってグニグニ

ほそっこい道を突き進む二人


「ねえねえ、国道指定されてる小道だか階段があるのって尾道だったっけ??」

「しらんしらん」



そうこう言っているうちに持光寺に到着です

ここは粘土を握って仏様が作れるんですよ


「なんか有名人著名人の握り仏がいっぱいおいてあるよ。

ラーメン屋の色紙みたいなもんだ」



ひどい事言ってる人はほっておいて光明寺



そして海福寺と順番に回ります



「なんだっけ??何かに"お香の香りが途切れることがない"って

書いてあったような気がするんだけど…気のせいだったかな」

「しらんしらん」



くっちゃべりながらまるで迷路のような小道を上へ下へ右へ左へと

突き進むことしばし、はっとちょっとした広場に出てしまいました


「あれ??確かこの辺りに神社があるはずなんだけど…」

「鳥居を潜り抜けても神社らしき建物はないや」


あたりをぐるりと見渡して、どうも

今出てきた小道の隣にそれらしき社を発見



「あっちは宝土寺だね。何で神社とお寺がこんな近くにあるんだろ」

「しんぶつしゅーごーってやつじゃないかな??」



集合じゃなくて習合な

宝土寺の住職ギャラリーが気になりつつ

階段をグワーって上がって千光寺までやってきました

ちっちゃな山なのに登っただけで息切れしてしまいます



とは言ってもさすが山の上。

風も強いけどその眺めは最高です

右から左へ尾道水道が一気に見渡せるパノラマビュー


「ううん馬鹿と何とかは高いとこが好きってホントだね」


伏字の意味無いじゃんそれ



千光寺公園をぐるっと回って再び階段を

天寧寺まで降りてきました。

登るときは大変だけと降りる時はあっという間ですね



「あっちが本堂かな??本堂よりも先に塔を見るのってなんか珍しいや」


ここの三重塔はもともと五重塔だったそうですが

1692年に三重塔に修復されたそうです。



三重塔の周りをぐるっと回って本堂へ


「ううん、ここも堂内に入れないんだね」

「っていうか、一応宗教施設なんだしさ」


そうポンポン入れてくれるもんでもないだろうとかなんとか言ってみたり



中が見れないんなら何のためにお寺なんか回るんやら

ブツブツ一寸ご機嫌斜めなココロです


「ほーらー、ブツブツ言ってないで、あ、あっちは入れるっぽいし」

「その手の駄洒落、嫌ーい」



境内の端っこにある五百羅漢

なんのけなしに入ってみたら

眼前に広がる羅漢の数々

この迫力で一寸は機嫌が戻ったかな



ガゴンガゴンガゴンガゴン…


「ううん、見る鉄にはたまらんビュースポットがいっぱいじゃのう」


違った意味で機嫌がもどったっぽい



尾道は斜面に町がある所為か

町と線路がやたらと密着していて

本当に目の前を車輪が通り過ぎる

快感を味わうことができるのです


「つぎ、次は下り電車を…ねえ!!下りと上りが交差するタイミングで」


いやそんなの時刻表でちゃんと調べてから来ないと無理だし

ちゅうわけで後ろ髪を引かれつつ

線路を回ってロープウェー駅の裏にある民神社までやってきました



楠木群に埋もれるような社をぐるって回ってお隣の妙宣寺



そしてさらにそのお隣…って言うか斜め向かいの慈観寺に



そしてあっという間に禅福寺に到着してしまったのでした。



「ええもんは禅福寺。硬いもんは持光寺…って硬いってなにが?」

「さあ?…持ち物かな?」


"ええ門"は禅福寺。"硬い門"は持光寺

持光寺は石の門が有名なので昔から山門が対比されてきたそうです。


さてさて、そんなわけでいつの間にか山道から

普通の道路を渡って御袖天満宮に到着です。



「ここも隣にお寺があるね。神も仏も一緒くたなんだ」


「でっかい草履。どんな馬鹿が履くんだろうね」


馬鹿の大足間抜けの小足…なんて罰当たりなことを言ってはいけません。

この草履は健脚祈願。

ここまで上り下りで疲れるからね。



そんなここは西国寺。朱塗りの金堂と三重塔がとっても素敵なのですよ。


「金堂の隣に御茶屋があるね。一寸一休みしようか」

「ううん。私はお茶よりもオチャケが良いな」



西国時をグルグルしたら今度は道なりに進んで

西郷寺にやってきました。名前が似てるとか言っちゃだめ


「なんか、なんもないお寺だなあ…せめて中でも入れないと納得できないや」


大丈夫。中に入って説明書きのどうりにお参して

ポンッ…て手を叩いたら…



「びぃぃぃぃんってきたね」

「ううん。びいいいいいいいいいいんってきたよ」


お立ち寄りの際は是非「びぃぃぃん」って感じてきてください

さてさて、西郷寺の余韻に浸りつつも

尾道散策もついに大詰め

最後の目的地、浄土寺に到着です



「庭園よかったね。あの上のほうの茶室も入りたかったな」

「なんか急かされて襖絵を良く覚えてないよ」

「なんか撮れ撮れ言われたから写真とったけど、本当に良かったのかな」

「なんかもやもやするね。良かったんだけど物足りないって言うか」

「…よし、いくか!!」


だからどこに行くかちゃんと言ってからこう…

なんてスゥの文句はなんのその、ズカズカと

浄土寺奥の院に向かって山道を進むココロなんだった



「芋虫がっ芋虫が首筋にっ!!

「蜘蛛の巣がっ蜘蛛の巣が顔面に!!」


けたたましく騒ぎながら奥の院に到着

そしてそのままさらに上にある展望台まで上がってきました



さすがの展望にしばしため息

尾道水道の右側を見るとさっきまで

自分たちの歩いてきた道が良く見えます



「ふぅー風が強いけど、やっぱ高いところは気持ち良いや」

「さすが、馬鹿と何とかは高いとこが好きって…」



「…いいや、馬鹿で」


しばし展望を楽しんだらそのままふもとまで降りてきて

水道沿いにブラブラ町歩き。

ついでにお土産を物色するために

センター街に寄り道です


「さすがにセンターGUYはいないんだね。つまんないや」



さてさて、時間は午後をさくっと回ったあたり

このまま向島因島大三島と回ろうと思えば

回れなくもない様な感じでもないのでしたが

この日はこのまま駅に戻って一気に福山まで逆戻り

実はスゥ、福山の草戸稲荷に行きたくてしょうがなかったのです


「だって、あの本殿の写真見ちゃったら行かなくちゃ嘘でしょ嘘」



否応なしに高まる期待を胸に芦田川沿いに

正面までやってきました。

バス停でどのバスに乗るのかわからなかった時は

もう本殿の拝観時間に間に合わないかと思ったけど

何とかギリギリ本殿に上がることができそうです


「…って、なにこれ、コンクリじゃんコンクリ!!」



「あ、あれぇ??」


舞台組みが丸まるコンクリートでかなりガッカリ

せめて上の本殿は〜って思ったけど

本殿もコンクリートぽくてまたもやガッカリ



「コンクリだったら東海道線の大船〜戸塚間に似たようなのあるよ」

「いや、アレ住宅か学校だし…」


目の前の川には門前町が丸々沈んでいるそうです。

もともと川の氾濫の多い地域で草戸稲荷も

中洲にあったのが移築されてきたとか


眺めはいいのにやっぱり木造でないことにガッカリ気味の二人です



一寸ガッカリしたけどまあ、そこそこ満足して

お隣の明王院にやってきました



「ここにも奥の院があるね。でもなんか

疲れたから高いところはもういいや」


そんな事いっておきながら途中まで奥の院への石段を登ったのは秘密

でも、早く福山駅に戻らないと駅のお隣、福山城の閉館時間が迫っているのです。

しかも次のバスは一時間後、

急いで歩いて福山城へと向かいます


「間に合ったー!!」

「まだまだ、中に入るまで安心できないって!!」


入り口に職員が立ってこちらを牽制しています

五時までに出ろと念を押されていざ城内へ!!



「あっちの山が草戸稲荷方面かな?だとするとあのあたりに奥の院が…」


やっぱり一寸心残りだったようですね



ぐるっと天守閣からの眺めを楽しんだらそのまま降りてきて

福山上公園内をグルグル。

でも、夕方の所為かカップルがやたら増えてきて

なんかいたたまれなくなってとっとと引き上げてきちゃいました。



「しまった!!伏見櫓も鐘櫓も見ていないじゃん!!」


なんて後悔するももう電車一路の岡山行き

微妙にもやもやを残しつつ

駅で買った吉備団子を肴にお茶で

ほっと一息



明日に備えておやすみなさい






その一

その三





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