はてさて今日は最終日っ

ビジネスホテルは乾燥するって言うけど

ここ数日の冷え込みで、ホテルだけじゃなくて町全体が乾燥中

まるで全身が砂漠になってしまったかのよう



とりあえず昨日の疲れが取れてないのかなんとなくダルイみたい

そんなわけで朝の奈良市内をのんびりと散歩に出かけることにしたのでした


ピンキーストーリー

〜・おでかけ おでかけ・〜

京都奈良滋賀2007・・・その三


pinkyってなんじゃ食物か?…って人は
こちら


「お寺の中なのに皆抜け道代わりにしてるよね」

「やっぱ駅が近いからかな」



興福寺の境内を、みんなイソイソと駅に向かう姿を横目に

復元された礎石のあたりをブラブラ散策


「そんな眼で見ないでよ。ボクは煎餅持ってないって」



鹿もその辺はわきまえてるのか

恨めしそうな眼でこちらをチラ見しながら

ぶちぶち芝生を食んでるのです


「猿沢池ってなんか逸話があったよね?どんな話だっけ??」

「七不思議のこと??澄まず濁らず出ず入らず」

「蛙はわかず藻は生えず」

「魚が七分に水三分!!」



ぶらぶらしてるうちに春日大社の参道に出てしまいました

そういえばこのあたりはあんまり歩いたことがありません



人気の無い参道に、朝のひんやりとした空気がとても気持ちいいのです

そういえば高畑町のほうにちょっと面白いのがあるって

少し前の世界ふしぎ発見で言っていたような気がします



「このあたりかな??ただの住宅街だけど」

「でもさ、京都や奈良って住宅街の中に…」



住宅地の中になぞの仏教遺跡、頭塔がでーん

屋根がついてるところには26基の石仏が祀られているんです


さてさて、奈良町のほうも行ってみようかと思ってたけど

実はもうタイムアップ。



露店のおこわ饅頭でおなかを満たして

京都から一気に彦根へ向かうのでした



「しゃきーん!!」

「モチだ餅!!モチ彦根城にいるかなあ?」



もちことひこにゃんは400年祭のPRで全国行脚中

駅から向こうに見える彦根城に向かってまっすぐメインストリートを突き進むと

やがて城壁とお堀にぶつかります



大手門で入場券を買うと、先ず博物館へと通されました



「博物館の裏は昔のまんまなんだ。こういう庭って一寸いいね」



博物館を時間たっぷり回って

のんびりいよいよ城門へと進みます



「階段の幅がマチマチでなんか歩きづらいなぁ」

「これって、敵が侵入しにくくするための工夫なんだよ。

ほら、姫路城だって道がグニグニで敵が入りにくくなるようになってるじゃん」


実はスゥ、ここ数年松江城に広島城、

岡山城に福山城、備中松山城に姫路城と

お城をグルグルして来ていたのですよ

でも、毎回時間が足りなくってあまり満足に観てないんだ


「大丈夫。今日はまだまだ時間あるし。ほら

そこの鐘んとこを曲がったら…」



一気に視界が開けたその中に天守閣

こぶりながら堂々とした姿は

なんともいえない満足感!!



「こっちから見るとなんか猫みたいだ。そういやあ、ひこにゃんも猫だよね」

「お殿様を助けた猫の話だよね。でもあの話って東京じゃなかったっけ??」


招き猫伝説はあちこちにあるのです



そして天守に上ると彦根の町と

その向こうに広がる琵琶湖が一望の下



それにしてもお城の階段ってとても急で登るのも降りるのも一苦労

さてさて、今度は天守の裏から庭園方面へと下ります



「ボク寒いのにがてー。もっと暖かい方に行こうよ」

「まあまあ、すぐだから、すーぐー」

「…おとといの仕返し??感じわるー」


いやいや偶然偶然。

黒門から出て正門方向に少し行くとそこは

借景に彦根城を望む玄宮園



「でも、駐車場が丸見えってのは何とかしてほしいなあ…」


よしこは寒くて一寸不機嫌なんです



ところで、お堀の水は琵琶湖から流れる川へと続いているよう

ってことは、このままお堀を伝っていけば

琵琶湖までいけるってことだよね?


もう日暮れの街の、びゅぅびゅぅと吹き荒ぶ冷たい風に

ぶるっと身を震わせながら歩いていくと

広大な水をたたえた琵琶湖が眼前にと広がるのです



そのまるで海のような風景に

時を忘れて湖岸に立ちすくむお二人さん


やがて日が落ち街が暗く前、思い出したかのように

彦根の町を後にするのでした



お土産はひこにゃんづくし





その一

その二





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