2007年はあっちこっち行きまくって流石に一寸疲れました
ってな訳で今年は少しのんびりしよとか思っていたのですが
公私共に何やかやと色々会った今年も気がついたら一気に秋

春先に松本と沖縄に行ったきり結局どこにも行っていませんよもうっ

ちゅうことでっ毎年恒例の京都奈良
せっかくだから今年はいつもよりも一日長い
京都二日の奈良二日の計四日で行って見ることにしました
三日超えると疲れちゃうからあんまりやりたくないんだけどね

でも、それより何より毎度のことながら天気が…


京都奈良日記2008(一)
pinkyなくちゃいやジャー!!…って人はこちら


そんなわけでいつもどうり雨模様の京都に到着(泣)
土砂降りじゃないからいいけど、傘もって歩きたくないんだよね
…傘ってオーバーウエイトだしさ

ぶちぶち文句をたれてもしょうがないので
先ずはバスに乗って大原へ

去年比叡山に行った時から次は三千院に行こうって決めていたんですよ


三千院へは大原のバス停から行くのがいいのですが
どうせ皆そこで降りるだろうし、ガイドブック見てたら
手前の梅の宮バス停からも歩けるようだったので
思いつきで降りることにしました

先ずはバス停近くの梅に宮で雨が上がるようにおまいり
そのまま道標にそって三千院道を進みます

梅の宮から上がったところに一寸好い雰囲気の民家があるなあと思ったら
この建物、明治期に立てられた三千院への参拝客向けの旅館なんだそうです

近年修復されたそうですが、今は何に使ってるかは…わかりません

道脇の紅葉はまだまだと言った感じだけど
去年のボロボロなのに比べればずっとマシといったところ

あと一週間ほど遅く来れば綺麗なんだろうけど
そうすると奈良の正倉院展終わっちゃってるんだよね
一週間間空けて二回来てもいいんだけどさ、それなら別の季節に来るし

というわけで人気の無い道をしばし進んで
三千院門跡に到着です

最近は石垣を見るだけで無駄にテンションが上がっちゃったりなんかして

困ったもんだよまったく

今年はJRのCMで三千院取り上げていたから
混んでるかな!?…と少し心配していたのですが
朝早い所為か無茶混みってことはないようです

暫く石垣の前をウロウロしたらいよいよ中へ
門から客殿とかをぐるぐるっと回って外に出ると
その向こうにCMでおなじみ往生極楽院が佇んでいます

この木々に囲まれた深い緑も鮮やかな苔の中、
一人静かに建っている雰囲気はすごくいいなあ
あまりにも好いのでアングル変えてもう一枚チェキ!!

ついでだからUPでもう一枚!!

さて、この往生極楽院ですが内部に祭られた阿弥陀三尊像のお姿は
なかなかに美しくため息モノ。脇侍の観音菩薩と勢至菩薩が
「大和座り」をしているのも珍しいのですよ

大和座りと正座の違いがどこにあるかは分かりません
お堂の内側には無数の仏様を描いた板絵がかけられていました
煤で真っ黒になったその下にうっすらと残る色がまたいいなあ

さて、極楽院の正面には鮮やかなまでのコケの絨毯が広がっているのですが
そのコケの波の中、よ〜くみると…
何かがいるよ?!

小さな子供の姿をした「わらべ地蔵」たちが楽しそうに遊んでいます
しぐさや表情がなんともいえず微笑ましくていいなあ。

今年はあまり遠出できなかったけど、これはいきなり幸先いい
一寸名残惜しいですがまだ先があるので奥へと進むことにします
という訳でしつこいようだけどもう一枚チェキ!!

…いや、どの角度から見ても絵になるんだもん。

と、不動堂に上がってきたところで俄かに日がさしてきました
傘がますます邪魔なことに!!

不動堂と観音堂をぐるっと回って河を渡ると
鎌倉時代の石仏がお出迎え

どうでもいいけど、ここの所石仏ばかり回ってますね

さて、三千院唐出てきたらそのままずずいっと奥にすすんで
宝泉院にやってきました

ココのお茶席から見る竹林がとても綺麗だったのですが
お茶席で写真取ってると邪魔なので撮影はしませんでした
う〜ん、でもやっぱ写真とっておくんだったかなあ…

ところで、
客殿の僕が座っていて場所の真上の天井は「桃山の血天井」とよばれ
自害した跡の血しぶきの染みが残っています。
なんで天井に血の跡があるかっていうと
現場である廊下の床板を供養のために天井に張っているんだそうです
座って庭見ていたらツアー客がどんどん周りに集まってくるので
何事かとマジであせりました

さて、天井と竹林を楽しんで庭をぐるりと一回りしたら
外から樹齢700年の五葉松を拝みます

いや、中からも見れたけど、先にきていたおばさんの団体が陣取っていて
全然近寄れなかったのよ。、ぱっと見コケか何かの小山みたいな感じですが
隆々と力強く根を張ったこの姿は何とは言わないけど「ぞわ」と
何か触られる感じがしてしまいますね。

さてさて、宝泉院を後にして来た道を戻ることしばし
今度は勝林院にやってきました

お堂のひさしから除き見る紅葉〜
よく見ると手すりのところになにやら札が!?

この札、ココから見上げろとかこっち見ろとか色々書いてあるので
もし、ここに来ることがあったら指示に従ってあちこちを見上げてみてください
こういった彫り物だけでもかなり満足できますよ

こっちもいいなあ。思わず中に入るのを忘れそうになってしまいますが
ちゃんと本尊へのお参りは忘れません

建物も立派だけど、ここロケーションが凄くいい
一寸山のほうに行くと整備中でどろどろだったりしますが
その辺は見なかったことにします(笑)

さて勝林院をでてさらに道を戻っていくと
その脇に小さなお堂が建っていました

後鳥羽天皇後冥福のために建てられた法華堂らしいです
こちらは近くまで寄れないので通りからチェキ!!

チェキッたらその足で実行院へとやってきました

んで、庭に回ると秋なのにほろほろと鼻をつけた桜が一本
この桜、不断桜といって秋口から春の終わりまで次々と
花が咲き続けるのだそうですよ。花が途切れないから「不断」桜

ついでなのにUPでチェキ

満開って訳じゃないけど、出来れば紅葉をバックに撮りたかったかな

さて、実行院から三千院門跡に戻ってきたら
山のほうへと坂道を登ってお隣の来迎院へ

階段を上がって受付からまたさらに登ると
静かに本堂がたたずんでいます

本来はこの本堂正面の石段から入るようですが
そちらは板で閉じられていました
こちらで薬師・釈迦。阿弥陀の三尊像におまいりをしたら
再び先ほどの道へ戻ってさらに奥へ

そして暫く道なりにすすんでいくと音無しの滝に到着〜

そんなに山奥に入ってるわけじゃないけど
滝があると妙にテンションが上がってしまいますね

困ったもんだよまったくぅ

暫く流れ落ちる滝を堪能したら来た道を戻って大原バス停へ
でもその前に三千院と来迎院の間にある勝手神社に寄り道です

そしてそのままお土産屋の並ぶ川沿いを下っていきます

出発直前に発売された「まんがタイムファミリー」に掲載された
久保田順子「京都見て歩記」で紹介されていた
「きゅうりの一本漬け」も無事ゲット!!

食いかけですまん
寒かったけどひんやりとしたキュウリが美味くてなぁ

そりゃ猫も丸くなるってもんだよ

さて、大原バス停まで降りてきたら
バス停の地図で寂光院までの道を確認

道路を挟んで反対側なんだよね寂光院って
でもこちら側は普通の農村の中を歩くので
道を間違えていないか一寸不安になるー

っていうか、寂光院って近年不審火で全焼してるんだよね
大原の観光マップからも外されてるしさあ

でも、進んでいくとそれらしい場所に出てきて一安心

落合の滝…って言うか、ただの用水路というか…
そんな滝を通り越したら
まずは寂光院の隣にある大原西稜へ

平家一門の菩提を弔いながら余生を過ごした建礼門院の御陵だそうですよ

そして寂光院に到着〜

焼けてしまった本堂と本尊の地蔵菩薩は新しくなっていました

というか、先週まで丸焦げの旧本尊が特別公開されていたそうです
うわぁっ先週くりゃよかったー!!

ってことで諸行無常の鐘↓

焼けてしまった本尊の体内には数センチ程度の
小さなお地蔵様が何十体と詰まっていたそうで
その、焼け残った一部のお地蔵様たちが宝物館に展示されていました

こういうの見ると、本当に火事になる前に来ておくんだったと思わずに入られません
だって、火事になったのって凄い最近なんだもん。ああ悔しい!!

という訳で大原バス亭に戻ってきました
ココからバスに乗ってさらに奥地へ

この先に石棺に納められたミイラ仏を安置する
阿弥陀寺というお寺があるのですよ

でも、このあたりはあまりバスがなくて
しかも自由乗降区間なせいかバス停すらありませんよ
…まあ、大原バス停のオバちゃんいわく
歩いても数十分だそうなのでいざとなったら歩いて帰ればいいや

という訳で道路から山へと延びる参道に建つ
中華風な楼門から阿弥陀寺へと登っていきます

奥にすすむにつれ段々登りがきつくなってきました
一応舗装されてるしこのあたりまでタクシーで来てる人もいるみたいだけど

ほんっとーに山の斜面にへばりつくように立ってるのねここ
やっとこ登ったどん詰まりのさらに続く階段を登りきると…

ようやく到着〜
この程度で息切れするとは体力落ちてるなあ

さて、受付で拝観料を支払ったら本堂でおまいりをして
そのまま裏手の山肌に開いた石廊に鎮座する石棺へ

この石棺にはこのお寺を開いた弾誓上人の
ミイラ仏が収められているのだそうですが…
この石廊のあたり、
お堂の壁や床が湿気で腐りまくっていて
上人のミイラ石棺の中で凄いことになってるのではないかと
一寸心配になってしまいました(笑)

やっぱ来週ぐらいが紅葉綺麗だったんじゃないかなあ

さて、外に出てきたら4時過ぎ。暗くなる前に戻りたいですが
やっぱり帰りのバスが来る気配が無いので
歩いて大原まで戻ることにしました

さて、京都市内に戻ったら荷物を置いて夜間拝観に出発です

先ずは最初の目的地、青連院にやってきました
まえ、このあたりを回ったときって円山公園までしか行かなかったし
去年も知恩院しか行ってないのでココに来るのは初めてです

今回カメラを新調してきたのですが
もう夜間拝観のために新しくしたようなものですよ

時間とともにうっすっらと光を変えるイルミネーションの演出は綺麗ですが
一寸やりすぎかなあという感じもしなくもないですね

さて、青連院をあとにしてそのまま今度は円徳院にやってきました
ココは音とともに証明を変えていてまた凝った演出

そして円徳院の正面、高台寺へ

このあたりは最初に来た時に回った場所ですね
つくづくココ数回は過去行ったところを改めて回ってる感じです

思いがけず水面に綺麗に反射した木々が上手く撮影できました
やっぱ夜間ライトアップはこのぐらいが丁度いいと思うなあ

高台寺の隣の月心院でも夜間拝観をしていたのですが
デジタルアートと寺院の融合云々とか
あからさまに不安なことが書いてあったのでスルー

そのまま八坂神社に戻ってきましたよ

本当はこのあたりで夕ご飯を…と思ったのですが
なんか、これといった店に行き当たらずに
寂れた模型屋とか「冷やかしお断り」と書かれた大人のおもちゃ屋とか
そんなのばっかり見つけてしまうあたりもう駄目かもしれません

っていうか、冷やかしお断りって
入ったら絶対何か買わないと駄目なのか?!この店


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