冬が過ぎて三月末

季節といえば春先のもうすぐポカポカいい陽気

なんていってみても、まだまだ肌寒い今日この頃

なんとなく南国の風に誘われてみたくなるってもんだよね


「だからってこんな暗くなってからの出発ってどうなのさ」

「のんびりしたいからのんびり出発…ってだめかな?!」



そんなわけで萌とレイナの二人

羽田から一路沖縄へと向かったのでした

ピンキーストーリー

〜おでかけおでかけ〜

2008沖縄編

pinkyってなんじゃ食物か?…って人は
こちら


いくらのんびりといってももうこんな時間じゃあ

夕ご飯を食べるにはどうにも中途半端

でも大丈夫、こういうときこその空弁なんです



でも、沖縄に到着したら飲み屋に寄りたくなっちゃうんだから困るよね



「いいんだよ、どうせ今日はもう寝るしかやること無いんだし」


とかいいつつやっぱりなんか物足りないから

コンビニで買い込んだおつまみを肴に一杯



ミミガージャーキー旨いよ


そんな訳で夜が明けて朝が来た

今日は早速観光としゃれ込みましょう



先ずは出先で腹ごしらえ

ココの建物は移築してきた古民家を使ってるから

雰囲気もばっちりだよね



出発までの一寸の時間、少し周りを散策してみると

赤い瓦屋根を上から眺められて一寸得した気分?!





「この花はなんてな花んだろう?!うちの近所じゃ見ない顔だね」



「おや?これはいつか見た顔な感じがするね。誰だっけ??!」



季節もいいのかあちこちちらほら花だらけ

散策してるだけでも綺麗だけど、

流石に南の太陽は一寸まぶしいね



そんなわけで今日の目的地、ちゅら海水族館に到着です



水族館の裏手からは一寸特徴的な島が見えるね



「あれ、伊江島っていうんだって」

「家島?だれの?」

「誰って…だれ?」



微妙に口外を残しつつとりあえず水族館へ

噂の大水槽は涼しげに青区輝いて

回遊するさめともども大迫力


「さめだけになんともシャークな感じだね」

「いやあ衝撃的だったよ。ハンマーでヘッドを殴られた感じ?!」


フカしかましながら外に出ると

先ほどの海が青く出迎えてくれるのです



「…水着もってくりゃよかったかなぁ…」


綺麗な海に傾き始めた太陽がとても名残惜しいのです


そして次の日、一寸遠出しようって思ったけど

先ずは近くにある旧海軍司令部跡にやってきました


「だって、沖縄って言ったらこういうのも一つは押さえないと怒られるんだよ」



怒られるって何に怒られるんだろう…



壕の中はとても静かで綺麗に整備され

なんとも厳粛な気分にさせてくれるのです



のっけから一寸テンションが落ち気味ですが

外の爽やかな風に当たれば気分爽快

気をとり青して次の目的地、今帰仁城にやってきました



「っていうか、ちゅら海に来たときについでに寄ればよかったのに…」

「ええい、大人の事情があるんだよ大人の事情が」



そんな大人の事情はさておき

砂糖黍のジュースで一寸ブレイク



素朴な甘さに思わず卒倒

いよいよ城跡へと向かいます



「近くで見ると崩れたままで、ただの瓦礫なんだね」



「えーあっちはちゃんと綺麗につんでるみたいだけど?!」



なんだろう?崩れてるのは復元中なのかな?

周りの木々をぬけると向こうから除いていた城壁が

近くまでよると一気に迫りくる津波のようで

否応なしに気持ちが盛り上がってくるんです



「ココが一番高いトコみたいだね。天守閣は無いのかな」



日本の城ではないので天守閣とかはありません



「これは…火の紙とか書いてあるけど…なんかのお社?!」


グスクって元は祭祀の場だったそうだから

なんかそういう関係かもしれませんね



城の中心部は人工的に整地されたかのような雰囲気だったけど

一歩下の下がると自然の岩肌がむき出しで

整理された石積みと荒々しい地面がまた違ったコントラストを見せてくれるのでした


そして今帰仁を後にして次にやってきたのは座気味城



「地図で見ると遠い気がするけど、いがいとスルスルとっきたね」

「広いようで狭いのかな。観光地図トラップってやつだね」



今帰仁よりも小さな縄張りをウロウロしていると

なんかさっきと雰囲気が違うことに気付きます


「座気味の城壁はつるんってしてるんだ今帰仁はごろっとしてたもんね」

「作られた時代が違うのかな?!こっちのほうが一寸新しいとか?」



新しいか古いかはわからないけど

こじんまりとしてるけど眺めのいい高台に置かれた 
城壁に当たる風が夕闇を誘い 
刻一刻と暮れる太陽があたりをそめていくのでした


そして迎えた最終日。

なのに最終日なのにぱらぱら小雨フル一寸残念な空模様


「でも、このぐらいの雨ならそんなに苦じゃないよ

傘だってさしてない人がいるぐらいだしね」



今日は首里城をグルグルする予定なのですが

そうはいっても、気紛れに天気が変わるんなんてよくあること

雨脚が強くなる前に回ってしまいましょう



「…あれなにかな?!」



なんか正殿の裏側さらに向こうになんか門のようなものが見えてるね

でも、あっちのほうまでいけないみたい?!


ちょーっと後ろ髪を引かれる思いで首里城を後にして

少し離れたところにある宗元寺石門というお寺の跡にやってきました

と、ここでなんかにわかに雨が強くなってきた?



「どうする?!傘無いよ?!」

「う〜ん…でも、周りに買えそうな店もないし…いいや行っちゃおう!!」



土砂降りの雨でもソレはソレでいい雰囲気

雨にぬれた土と壁の匂いがまたたまらないんです


そんな雨の雰囲気に気を浴してもう一寸足を伸ばして福州園にやってきました



ココは中国風の庭園で中をグルグルすると大陸の風を感じるのです



天気が悪いのは残念だけど

段々雨もゆるくなってきたみたい?



もう一寸ゆっくり回りたいところだけど

思ったよりも広くて思ったよりも時間がかかっちゃった

そろそろ空港に行かないと帰れなくなっちゃうよ



「でも、最後にあそこの上に!!」


最後によいしょともう一回り

一寸駆け足だったけど行きたいところは行けたかな

いけなかったところはまた今度の宿題に

駆け足ついでに急いで空港に戻ってチェックイン

出発までのひと時を大相撲春場所千秋楽でも見てつぶしましょ



気付くと回りは横綱決戦を見守る人だかりだ!!





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