「ひまだね」

「ひまだね」

「どっかに出かけたいね」

「出かけるというのはこのバヤイ、電車でとかそういうものをさしているということかい??」

Pinky:st.

というわけで、少々強引ではありますが、

横浜あたりまでいってみようということになりまして…


ピンキーストーリー

〜おでかけおでかけ「さらば、東横桜木高島」前編〜


「今日という日はちょーっと東白楽から乗ってみたい気分なのでありましたー」

「もう〜反町のほうが近いのにー…」

「コッチのほうが地下化工事の様子が良くわかるのだよモエモエ君」


「…流石、鉄分の多い…」


Pinky:st.

「??そりゃ毎日ほうれん草食ってるしねえ」


隠語だバカ!!と言う言葉を飲み込んでココロの後を歩く萌でありました。

と、その時…
Pinky:st.

ガゴォー…

ガゴンガゴン…ガゴンガゴン…ガゴンガゴ……

Pinky:st.

「…とおった」

「とおったね」

「工事の様子からだと丁度あのあたりから地下に入るみたいだね」

「あのあたり…って」

「あそこあそこ、That place!!」

Pinky:st.

どうも白い大きい壁のあたりが地下入り口のようです。

Pinky:st.

新路線MM21線。MM21地区はバブルの香り

Pinky:st.

「…なんで反町で降りるの??」

「世の中とはえてしてソウイウものだからだ!!」

反町駅は解体工事が進んでいてすでに仮設ホームと化しています。

駅前の歩道橋とホームと電車の中にはビッシリとカメラを担いだ人が群がっていて一寸怖いのです。

「そういやあさあ、さっき会ったお兄さんが言ってたよ」

「は??」

「同業者がホームから乗り出して写真取るから運ちゃんの警笛の鳴らし方が荒っぽいって」

「…そのひと、知り合い??」

「ううん??全然見ず知らずの人」

…

類は友を呼ぶ

Pinky:st.

横浜駅から望むこのカッコイイ立体交差も見納めです

Pinky:st.

ちゅうわけで桜木町〜

Pinky:st.

「…あの人たち、あんなに群がって…一日中張り付いて…

どうやってご飯食べてるんだろう…」


流石は廃駅になる桜木町。何も知らんカップルも場の空気に押されて慌てて写真を取り巻くっています


女の子「マジ、マジヤバイって普通じゃないよ。写真とっといたほうがいいんじゃない??」


よくみると桜川新道の歩道にも巨大なカメラと三脚でシャッターチャンスを狙うソレ系のかたがたが…

「ね、ねえ…もう帰らない??かえろうよ」

「うーん、もうちょっとだけ。いいかな??」

「…」

Pinky:st.

桜木町〜高島町間名物ガード下の落書き


「これ知ってる。さっき『噂の東京マガジン』でやってた。とっとと消しちゃえばいいのに」

「ナニをおっしゃるウサギさん。ここの落書きはおよそ10年ほど昔

市と鉄道会社が消そうとしたのを地域住民が抗議して残された由緒ある落書きなんだぞよ」


そういやあ、廃駅になるとこの落書きもなくなってしまうのでしょうか

迷惑は迷惑なんだけど、コレがなくなっちゃったら一寸寂しいかも

Pinky:st.

ちゅうわけで高島町〜

「ね、ねえ、あのカメラを担いだ人…通りすがりの酔っ払いに絡まれてるよ」

「しっ目を合わせると喰われる!!」

Pinky:st.

「な、何でこの駅ホームのはじっこがこんなに狭いの??ねえ」

「うるさい黙れ」

「駅のショボさも名鉄なみだし」

「うるさい黙れ」

Pinky:st.

特急を何本かやり過ごし、やっと普通電車がやってきました。

「こ、コレでやっと帰れる…」


Pinky:st.

ちゅうわけで無事帰宅。家に戻るとスウがプリプリ怒ってます


「何で誘わんのじゃブッコロス!!」

「ま、まあまあ…はい。お土産の桜木町入場券(第一○銀)

「高島は」

「あ、」

「高島町のも買わんとナニがお土産じゃブッコロス!!」




「ああ〜鉄だ。鉄分の多い奴だらけだ…」


次回に続く…予定…





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