秋っていいよね
ちょっと物悲しいけど
あちこちでかけるにはなんだかんだでちょうどいいって思うんだ

まあ、出かける口実がほしいだけなんだけどね

「口実つけるにはからにはちゃんと出かけなくちゃって思うんだ?」
「そうだ!京都へいこう!」


「…それ言いたいだけじゃない?」

とにもかくにも言うが早いが一路京都へ
つくが早いか地下鉄で鞍馬寺へ一直線


ピンキーストーリー
〜おでかけ・おでかけ京都奈良〜
普通の旅行記はこっち


「なーんだ、地下鉄一本でいけるって思っていたのに乗り換えあるの?」

「せっかくすいていて座れたのになあ…」

ここは出柳町。不満そうなのは改札から遠い車両にいたんだもん
あるいてるうちに比叡電鉄が込んじゃうよ

「別にそんな焦る旅でもないって思うんだけどね」

まあでも気持ちはわからなくもないのです
ぐちぐち言いながら比叡電鉄に乗り込み終点鞍馬口へ


駅の前には大きな天狗がお出迎え

「…えーと、”へやで”」

ゲンセンカン主人かいっ

天狗の顔からちょっと回り込むと
いよいよ鞍馬寺の仁王門
今日はここから山を越えて反対側の貴船神社まで行くんですよ

「面倒だからこの神社で済ましちゃわない?」



来たばっかりのものぐさ発言!!
でもここで済ましていいの?
もうちょっと先まで上るとほら

向こうになんかかっこよさげな建物がっ

「??ここ、舞台の真ん中に階段があるよ?」
「門??何かの小屋?」

ここは鞍馬寺の鎮守、由岐神社の拝殿
拝殿なのに中を参道の階段が貫いてるのは結構珍しいみたいだよ

へんなものを見るとちょっとやる気が出てくるよね
なんだかもう上まですぐつく気になっちゃうんだ
勅使門まであがってきたし、あともう一息

「でもまだ上るんでしょ?さっき脇にあったケーブルカーに乗ればよかったよ」
「…あったっけ?そんなの全然知らないの」

ちょっとすっとぼけた振りしてみたり
でも、ケーブルカーだとすぐ近くに多宝塔があるんだよね
なんとなしに惜しいかも?

マアここまで来たらもう登るしかないってなことで本堂金堂に到着
疲れたけど登っちゃうと妙な”やりきった感”がでてきちゃうんだ

でもここで終わりじゃないんだよ?
忘れた?今日はこのまま貴船に抜けるって

「えーいいじゃんもう。ここの景色で十分きれいなのに」
「いいジャンここまで来たらどんっといかなくっちゃ」

そんなこというけど
今日はさっきまでって言うか今も小雨が降ってるし
地面は岩だらけで滑ってとても歩きにくいの

「ほら、ここここ木の根道!」
「すべる!!すべる!!」
「ほらほら大杉権現社!!」

「いいけど先に何見に行くかぐらい言ってほしいの」

ふーっと一息。
木の根に足をとられながら道に戻っって再び山の中
そんな大きい山じゃないんだからこのぐらいで
ねをあげないでほしいよね

そうこういううちに下り坂、
あっという間に反対側、貴船神社に到着

貴船神社は水に関係のある神社なんだって
京都は地下水が豊富だしね。やっぱ水とか関わりが深いんだ

貴船神社でおまいりを済ませたらそのまま川沿いに進んで奥の院
奥の院って言うからもっとすごいところにあるのかと思ってたけど
まさか道路わきにあるとは思わなかったよ

「ところで黄色い船はどこ?」
「黄色い…なに??」
果てさてこの辺でまた雨が強くなってきた?
ちょっとこれはたまんないので
そろそろ引き上げるとしましょうか?

でも、時間はまだまだ早い時間
下車して石座神社に寄り道ですよ

さらについでに円通寺にも寄って見た
ここのお庭は比叡山を借景にしていてとても眺めがいいんだって

「見てみて比叡山!!あそこにロープウェーの駅が見えるよ」
「まさかこのままあそこに行こうとか言い出さないよね?勘弁してほしいよね」

「えーまっさかー」

後は神護寺の夜間拝観ぐらいだって

真っ暗な山の中、
谷間へと続く小さな灯に導かれて

「行き先を言っとけばいいってものでもないと思うんだ」



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