はてさてあけて二日目

ちょーっと雲がでてるけど、別段とりあえず降り出しそうって訳でもないのかな


「でもさーぁ?なんか天気予報不穏な事言ってたよねーぇ」

「でも、やばそうなのって明日だったし…今日は山の中行くから

日程変えたくないんだよね」


そりゃまぁ…山の中で雨なんか降られたらたまったもんじゃないし?!

なんて口ん中でぐにょぐにょいってるさっちんも

実際一寸低血圧気味なのが気分もなんだか低気圧

そんな二人を乗せて電車は一路、壺阪山駅へと向かうのでした

ピンキーストーリー

〜・おでかけ おでかけ・〜

京都奈良2007・・・その二


pinkyってなんじゃ食物か?…って人は
こちら


そんなわけで壺阪山駅

いつの間に奈良県に入ったんだよとかいわないで


「なんか電車とか駅にバンバン壺阪寺のポスターが張ってあるよね

なんかお祭りでもやってるのかな」

「祭りかどうか知らないけど、どうせ帰りによるんだしね」


そんなことを言いながら、壺阪山へと一直線



早い時間だからか人気もまばらな土佐街道

先はまだ長いんだから適当に休みつつ行きたい所だけど

残念ながらまだ店は開いていません



「店なんか開いてなくてもいいんだよ

適当に広場で休んでいくから」



適当ついでに街道沿いを見回してみると

なんだかとっても立派な門がちらほらと



このあたりはかつての武家屋敷

そういえば街道沿いのあちこちに

「〜家屋敷跡」見たいな石碑が一杯建っていたね


「あの山の上に日本最大の山城があったっていうから

だからこの辺って昔は城下町だったんだよね」

「ってことは…この家に住んでる人って

お武家様の子孫なのかな?!いわゆる名士ってやつなのかな?!」



名士かどうかはわかりませんが

今も人が住んでいる現役の「元」武家屋敷の門

中を見せてもらいたい気持ちで一杯だけど

観光用ではないのでぐっと我慢の子をきめこんで

壺阪山へと向かうのでした



二人が目指す山の上にあるのは「高取城跡」

城の近く、山の上まで道路が走ってるので

タクシー使えば結構簡単にいけるんだけど


「でも、お城に行くんならやっぱ正面から行きたいじゃん?

登城するなら自分の足で登りたいんだよね」


なーんて高揚する気持ちを抑えられない様子で

熱く語るココロを見ていると

はははそうだねぇ(棒読み)…なんて気のない返事しか出来ないさっちん


でも、ホントはさっちんだってホラ

じわじわと近づく山を見てるとワクドキがとまらないんです


そうこうしてるうちに、かつての黒門跡そばの

上子島砂防公園に到着です

こっから先はトイレも自販機もないので

ここらでもう一度一休み。

砂防ダムなのにすでになんかお城っぽい雰囲気で一杯です



「すっごーい。もう山の上に行かなくてもいいんじゃん??」

「だめだめ、上にあるのはもっともーっと凄いんだから!!」


ちえーって感じで公園内をブラブラ



「つり橋なんてわたらないよ」


さて、休憩もこのぐらいにして

いよいよ山の中へと分け入ります

でも、やっぱり少し天気が悪いのが心配なので

山に入ったすぐのところにあるお寺、宗千寺で

今日の無事を祈るのです



「まいねーむいずきゃめりあさーてぃーいやーずおーるど!!」



宗千寺をを出るといよいよ本番

見上げるだけで冗談を言う気力もそげちゃうね



「これは、思ったよりハードだね」

「ーってーきいてないよこんなのー」

「だって、言ってないし」

「もう疲れた帰るー!!」


なんてボヤキを入れても後の祭り

ここまできたら足を前に出して登りきるしかないんです

だって、山道は登るのも大変だけど下るのはもっと大変なんだもん

藪に半分埋まったかのような暗い山道を黙々と進んでいくと

ふっと周りが開けたその先に…



「石垣だっ」

「石垣発見!!やったーここがお城だね?!」

「ううん。ココは門の跡だよ。ほら、変な石があるし」



これは猿石。よく見ると飛鳥方面へ山道が続いています

お城に続く道はあっちこっちにあるんだね

でも、この道まだ麓に続いているのかな


「解らないから行かないよーだ」



さてさて、門とはいえ石垣を発見した二人

俄然元気になってさらに歩みを進めると

目の前にさっきよりも大きな矢場門跡が見えてきました



いよいよお城が近づいてきたね

でも、ラストスパートの前に

門の手前の国見櫓で一寸一休み

ココの眺めもいいけどもう一寸だからがんばろうね



一息ついて元気が出たらいよいよお城へ向かって出発GO!!

でも、通り過ぎる城門跡の石垣の大きさに

ちょっと圧倒されちゃう二人なんだった


「…これ、崩れてきたりしないよね…」

「大丈夫。崩れた時にはもう終わりだから」


石垣の隙間からは草や木が生えてきていて

そのうち自然の力で崩壊しちゃうんじゃないか

見てるとそんな切ないような怖いような

そんな気分になってきてしまいます



「今は崩れないでほしいな」


さてさて、再びや藪から見え隠れする石垣と

現れては消える門にに一喜一憂しながら

道を進んでいくと、ふっと開けた広場に

今までにない巨大な構造物が二人を出迎えてくれました



ココまでの石垣だって大きかったのに

門をぬけるたびにどんどん大きくなっていく石垣と

それに比例するかのように逸る気持ちが大変です

でも、早まったらいけません

だって、コレはまだまだ下の門なんですもん

それが証拠にココを抜けると…



「あ、あれ?十三聞多門跡…ってまた門??」

「もうっいったい何個門があれば気が済むって言うのさ!!」



門門また門いくらぬけても門ばかり

なんか狐につままれたような気分で

石垣の間を通り抜けると…


俄かに視界が開け、いままでにない

大きな空間が二人の眼前に広がりました



そう、ココは壺阪山の上

ついに目指した高取城に到着です


「ついたー!!もうー登れない足痛いよ腿がパンパンだよ」

「…あれ?あの樹の向こうにまだなんか・・・」


二人の着いた広場の向こうに

よく見るとまだ、そうまだここ以上に巨体をたたえた

高い石積みが立ち並ぶ木々の中に隠れています



いったん気が抜けた二人はもうぐったりだけど

もうゴールは目の前。ぐっと踏ん張って

石垣の上へいっきにでると



「とうちゃくー!!あーもうくったくただよー」

「しまったなぁ、なんか弁当でも持ってくりゃ良かったかもだよ」


山の上は風が抜けて周りの木々の枝や葉がさわさわと鳴って気持ちがよく

こんなところでご飯を食べたらさぞいい気持ちだろうなあ

なんて思ってもないものはどうしようもない

一寸残念だけど風に揺れる小さな草花をみてると

まあいいかって気持ちになってきちゃうのでした



暫くお城で休んだらそろそろ下山の時間です

でも、本丸の石垣も途中で観た門も

どれも木々に蝕まれて「ふっ」と気を抜くと

いつしか自然の中へと飲み込まれてしまうのではないかという

気付くとそんな物悲しさが心の隅に居座って

秋深まる山のなかに飲まれてしまいそうな

そんな錯覚に襲われてしまいます


そんな二人の進む道の向こう、藪の中崩れた石段の上に

ぼろぼろに朽ち果てた八幡神社が

そんな気持ちをより強く二人の仲に刻み込むのでした



「ちゃりんぺこぺこぱんぱん…なにかいいことありますようにぺこり!!」

「さっちん?」

「ぼろぼろだけど、他にも参拝客いるみたいだし

それにお参りもせずに通り過ぎるのも…なんだかね」


確かによく見ると、他の誰かが置いたらしきお賽銭

ココロもさっちんに倣ってお参りしたら

さらに脇に続く参道と思しき山道をさらにくだって行くのです


だけど、ずいぶんと下ってきたはずなのになかなか麓が見えてきません


「おっかしいなぁ…そろそろ下のほうに着く筈なんだけど」

「ココロさぁ?さっきの神社のところで道間違えたとかない??」

「そんな!いくらなんでも一本道でそんなことは…あれ?」

「…?!」

「…」

「ナニ?!」

「しっ…さっちん、何か向こうから聞こえない??」

「向こうからって…あっ」



ふっと見上げた目線の先の

その岩肌に刻まれた無数の仏像群

その大量の仏様に囲まれた空気に


「ぞわってきた!!ぞわってきたよ!!」



興奮を隠しきれない二人

ココは壺坂寺の奥の院、五百羅漢

よく見るとあちらやこちらのの岩肌に

数え切れないぐらいの仏の姿が刻まれまくっているんです



五百羅漢に心奪われることしばし

ふっと気付くとかすかになにやら聞こえます

誘われるように山道を進むとふっと車道にでて

その向こう、道路の下のほう木々の切れ目に壺坂寺



近くまで降りてみるとなにやらイベント中?!


「ははーん。さっき聞こえてたのってこの音だったんだ!!

でも、なんだろう?!何のイベントなのかな」

「っていうか、こんな儀式していたら中に入れないんじゃないの??」



実はこの日、壺坂大仏の開眼法要


「ってことは、あそこにいるのって名士かな?!あれこそ名士たちかな」


一応拝観出来る見たいだったので

式典を見学しつつ境内へ

でも、ちょっとやっぱり式典のほうが気になってしまいます


「大仏だけじゃなくてココって観音様もでかいんだね」

「なかは?中は入れないのかな。だって

大船観音も鎌倉大仏も中に入れるじゃん!!」


…なんで鎌倉市ローカル限定なんだよ



さて、今日の散策もそろそろおしまい

壺坂寺を後にしてバスで一路壺阪山駅へと逆戻り

でもここで終わりではありません


「だって、高取城の城門が残ってるんだもん

唯一の遺構なんだからそら見に行かなくちゃうそってもんだよね」



そんなココは小嶋寺。このお寺は曼荼羅が有名なんだけど

本物は博物館で修復中なので本堂にあるのは複製の銅版画

綺麗に修復されたら見に行きたいね


はてさて気付くともう午後もいい感じに回ったあたり

そろそろしないに戻るとしましょう

でも、そのまえにもう一歩き

だって、壺阪山駅から一寸行ったところには

あの有名なキトラ古墳があるんだもん

中は入れないし言われなくちゃただの民家にしか見えないけど



「でもここにあるんだもん。なら見に行かなくちゃなんだよね」


その一

その三


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