そんなわけであけて二日目
いつもどうり7時にホテルを出たら今日は
壺阪山へと向かいます。
壺阪山といえば壺坂寺ですが今日の目的地は
さらに山の上に登った日本一の山城である高取城

ROMってる例の旅行掲示板でレポートがのっていて
一目で「これはいかねばっ」とかそんないつもどうりのアレです
ガイドブックだと星ひとつの評価だけど
あの写真見たらとりあえず行ってみようって気になりますよ


京都奈良無責任日記2007(二)
pinkyなくちゃいやなんじゃー!!って人はこちら


そんなわけで無時壺阪山駅に到着
ここからバスで一寸行くと壺坂寺なんですが
今日は駅前から高取城まで山登り、そのまま下って壺坂寺
というルートを取る予定なのでバスはスルー

例によってマンホールチェキ
気紛れに撮ってるので行った箇所のマンホール全種類とはいきませんね

さて、駅前の信号を渡って土佐街道に入ります

この街道は綺麗に整備されているのと
意外と町並みがそれっぽい雰囲気をしているのがうれしいですね

こちらは観光案内所の夢創館。当然まだ開いていません

そしてこちらは松の門

高取城にあった門を明治に移築したものだそうですが
火災で燃えてしまったそうです
という訳で当然コレはその復元です

さらに土佐街道を進んでいくと武家屋敷(他塩家)に到着

さらに登って家老屋敷長屋門

このあたりは武家屋敷跡の碑や門などが点在していますが
子孫の方が住んでいたりするので外から眺めるだけです

しょうがないけど一寸惜しいですね

このあたりになってくると綺麗に整備されていた土佐街道も
いかにもなぼこぼこのコンクリ道へと変わり段々山も近くなってきました
そんなわけで上子島砂防公園に到着です

ここは砂防ダムの中をそのまま公園に整備したところで
ここをもう一寸上がったところが高取城の黒門跡になります

でもここ自体がもう城の石垣っぽくてここで満足してしまいそうですね
対岸の山の中腹まで公園として整備されていて
職員らしき人が草を刈り取っていました

ちなみに公園になってる山の右側斜面はもう原生林

さて、公園を過ぎるともう完全に山道
でも一応コンクリが打ってあったりとかして
山道ってほど山道というわけではありません

でも、それも聖天社を過ぎ宗千寺あたりまで
犬がやたらほえるので見学もそこそこに
さよなら文明圏

一応階段はあるものの曲がりくねった登りはなかなかきつい
ここは七曲。事前に調べた地図によると標高約300M地点

そしてさらに100Mほど登っていくと一升坂に差し掛かります

一升坂を登っていくと途中の曲がり角に岩屋不動という
石仏への分かれ道に差し掛かりました

ここは見るのを楽しみにしていたので、早速道を外れて
藪に覆われた細い獣道に分け入ったのですが…

段々どれが道かよくわからなくなってきました…
途中まで進んでみたのですが、倒木があったり
藪が深かったり段々言葉で表しにくいヤバイ雰囲気になってきたので
泣く泣く諦めることにしました。今は後悔しています

さて、元の道に戻ってさらに登っていくと再び分かれ道
猿石から左にそれると明日香村方面です

そして猿石を過ぎると眼前に自然に帰る寸前の石垣発見!!

ここは二の門跡
しばし二の門の石垣を堪能ください

山を登っていると藪と林の中にちらほらと石垣が顔を出しています
いやぁ、やっぱいいなあこういうの。
こういうのに欲情出来なきゃ男じゃないだろ
ここまで登ってきたかいがあったというものです

さらに石垣の間を縫って登っていくと
矢場門と国見櫓へのわき道が見えてきました
丁度山林作業をしていたおじさんたちに遭遇
砂防公園以来の久々の現地人遭遇です(苦笑)

「下から登ってきたのかい?裏から回れば楽なのに」
とかいわれてしまいました。裏から??


ともかく先ずは国見櫓へ
一寸もやがかかってるけど多分、壺坂寺方面か吉野方面で

さて、再び山の中に戻って矢場門へ
いよいよ天守が近づいてきたーって感じでワクワクしますね

でも、城の石垣は荒れ放題で
崩れるのをネットで抑えている状態

でもいくら荒れてるとはいっても
この辺になるとさすがに石垣も高くなってきましたね

さらに登っていくと松の門が見えてきました
っていうか、いくつ門があるんだよ…

というボヤキを無視するかのように
また山林の向こうから千早門

しばし千早門跡の石垣を堪能ください
さて、どこまで登って門また門
いくらなんでもそろそろ本丸に着くだろうと
門を通り過ぎると…

ついたー!!
というかここは大手門

大手門脇からハイキングのおじさんおばさんがぼろぼろと登ってきます
観光ガイドなどでは壺坂寺から高取城天守に入るコースが乗っているので
たぶんそちらの、僕とは逆のコースで登ってきた方たちでしょう

ちなみに大手門前のすぐ手前は石垣の断崖絶壁
くわばらくわばら

さて、いよいよ大手門をくぐり、いよいよ本丸に…

あら?
ここは十三聞多門跡
いやいや一寸早まったようです
しかし、ここはここで美しい
まさに山深い林の中に突如現れた巨大建造物群
だれだっけな。いつもの旅行掲示板だったかもしれないけど
「日本をあらわすもっとも適切な色は緑だ」
という言葉を思い出しますね

そして門をくぐるといよいよ本丸の上にーっ!!

…すいません、まだ手前だったようです
木々が途切れ一気に視界が開けたので
いよいよ天守台の上かとドキワクが止まらない状態で
気持ちがはやってしまって困りますね

石垣の横の十五聞多門から石垣の上に登れるようなので
サクサク登っていくと…

目の前に天守台!!
すげぇーもうため息しか出ないよ
山城っていうから岡山の備中松山城みたいなの想像してたけど
コレははるか上を行くスケールのでかさです

早く天守に上りたいですが、せっかくなので先ほどの石垣からの風景を…
上に登るのは自由ですが手すりも何も無いので
うっかりすると落ちてしまいそうですね

十三聞多門を登ったところの広場が一望のものに
思ったほど紅葉していなくて一寸残念ですが
それでもちらほらと色気づいてるのがなんとも

さて、ではそろそろ天守へと向かいましょう

先ずは時計回りに向かって左に回ってみると
一部石垣が崩れたのか土嚢が積み上げられていました…

崩れたところから落ちないように裏っかわに出ると
石垣と落ち葉と緑と紅葉がとてもいいコントラストです

遠めに観ると城内のこのあたりの石垣はなんとも無いようですが
石垣の上のほうや隙間から木等が侵食しまくっていて
気を抜くとすぐ隙間から湧き出した樹の精で倒壊してしまうのではないかという

わかるだろ??

この裏っかわから吉野門へといけるんですが
さすがに面倒なのでそっちはパス
ワクワクしながら本丸へと足を進め

到着ー
中央奥の高くなってるところが天守台
その横で先ほどすれ違った中高年グループがお昼を取っていました

そして吉野か壺坂寺方面の眺め…たぶん吉野?
国見櫓よりも高い所為か遠くがかすんでよく見えませんね

そして本丸から下を覗き込むと
下のほうはやっぱり切り立った崖っぽいですが
一応歩くスペースはありそうですね
後で行ってみようっと

そしてこちらが天守台入り口
石段も何も無いので上には登らなかったのですが
しまったなぁ…今は後悔しています

後悔してばっか

まあコレだけ悔やむ要素があれば
今度はもっとシステマチックに工程組んで
うまく回ることが出来るからいいんですよ
どうせ来年か再来年あたりから奈良は二週目に入る予定だし

そんなわけで本丸を降りて
先ほど覗き込んだ石垣の下にきました
国見櫓のところにいたおじさんたちが刈り込んだのか
石垣の隙間から生えていた木や草はすべて刈り取られていますね

このあたり、刈り取った気や草をそのまま積み上げてるだけなので
迂闊に歩いてると地面を踏み抜いてしまいそうで一寸怖い
そそくさと石垣寄りを正面へと進んでいくと
先ほどの十五聞多門の石垣が見えてきました

んでもって無時正面に到着ー
コレで天守をぐるっと一回りしたことになります
さて、写真ではあっという間ですが
一寸長居してしまったのでそろそろ壺坂寺へ向かうことにしましょう

今度は先ほどの大手門出たところを曲がって
石垣沿いに進んでいくと壺坂口仲門が見えてきました

そしてさらに進むと壺坂口門

そしてさらに進むと…

ただいま文明圏!!
実は天守から壺坂口門とは違う方向に降りると
井戸丸の跡があり、そこに駐車場が以下略

しまったー井戸丸見てくるの忘れてたー

でももういいや面倒だし
さて、このまま道路沿いに一寸進むと
またも山道へと入ります

このまま壺坂寺へ向かってもいいんですが
どうせ通り道なので八幡神社へ寄り道することにしました

下から登ってきたらしいハイカーとすれ違い
さらに奥へと進んでいくとなんか崩れた石段発見

という訳で八幡神社に到着
うわーいい具合に崩れまくってるー
こういうの凄い好み。
誰も管理してる人のいない
訪れる人もまれな忘れられた神社とおもいきや
鈴をくくってる針金や紐が新しかったり
最近置かれたらしいお賽銭がいくつかあったので
そんなに忘れられているというわけでもないようです

という訳で僕もお賽銭を置いて軽く参拝
次ぎ来た時も残ってますように!!

さて、先ほど別れた山道に合流
さらに暫く山道を下っていくと再び分かれ道

普通のくだりと、きつい登りの分かれ道
どちらも五百羅漢を経て壺坂寺へとぬけれるんですが
きつい上り坂は「五百羅漢遊歩道」

どちらにしようか一寸迷ったのですが

そういえば落語か、幼稚園で聞かされた説法か忘れたけど
確か死後の世界で最初に出会うきつい登りと緩やかな下りの分かれ道
どちらかを選らば無くちゃいけないけど
きつい登りは天国へ、緩やかな下りは地獄へと続いている

という話をなんとなく思い出したので
それに習ってきつい登り「五百羅漢遊歩道」を進むことにしました

…そういえば、落語か小噺かなんかで
どちらにも行かずにその分かれ道で商売を始める男の話があったな
そこで死人が留まって地獄にも天国にも誰も行かなくなってしまうって話

まあ、それはともかく遊歩道をさくさくのぼっていくと
段々藪が濃くなって木々が道をさえぎり
いきなり「この先行き止まり」の看板にさえぎられ
下のほうに標識があるのを目標に急な斜面を滑り降り…

って、コレ道じゃない!!
道標あるけど、これただの獣道じゃん
かなりマジで泣きそうになりながら
木の枝とかをかきわけながら登ったり下ってたりしていたんですが
ふと気付くと足元になにやら看板

と、見上げてみると…

大岩に刻まれた仏の姿!!

うわっ「ぞわっ」てきた「ぞわっ」て!!
うわーこれはすげえ。道が無いなんて文句行ってごめん
という訳でしばし五百羅漢をお楽しみください




うわーコレはいいものが観れた
自然の中の大小さまざまの仏像群
思いがけない恍惚とした気分でさらに下に下りると
さらに巨石に掘られたた一面の仏像群

と、その下に「五百羅漢」の看板
どうも遊歩道を使わないと直接ここに出てしまうようです
ここからは先ほどの磨崖仏群は見えないので
遊歩道を使わなかったらここで満足して帰っていたかもしれません
やっぱ上の道行ってよかった!!

さて、ホクホクしながら五百羅漢を後にして
三度車道に出ると下のほうに次の目的地
壺坂寺が見えてきました

ちなみに五百羅漢は壺坂寺の奥の院だそうです
そんなわけで壺坂寺まで降りてくると…

なんかイベントやってる?
実はこの日、壺坂大仏の開眼式で
京都奈良の名のある寺の住職や関係者が一杯

壺坂寺はインドと深いつながりがあり
境内の石仏やレリーフなどは全部インドの石工に依頼して製作しているそうです
開眼式中の大仏と、その前に置かれた普賢菩薩と文殊菩薩も
インドで製作されたものらしく
インドの関係者が壇上で挨拶などをしておりました

式典中なので見学は無理かなと思ったのですが
脇から境内の上へ誘導されたので無時拝観

まずは礼堂に入り軽くお参り
そのまま中を通り抜けて奥の本堂に入って中をグルグル
参拝順路に沿って一回りして外に戻ると
丁度開眼式典もクライマックスっぽくなんか盛り上がっています

本堂方面から望む三重塔
どうでもいいけど、なんか二層目が小さく見えるんですよねぇ…
きのせいかな

さて、壺坂寺は目に効くお寺だそうで
こんな巨大めがねなどが境内においてあったりします
とりあえず日ごろの感謝を込めて軽く一くぐり

そしてめがねの横にはインド伝来の仏伝図レリーフ
まさにインド人もびっくり

さらに先ほど下ってきた道路の下を潜り抜け反対側に出ると
そこには全長二十メートルの巨大観音像

全長20メートルって言うとだいたいZZぐらいの大きさですね
しかも全身
そら釈迦も寝るちゅーねん

大船観音も少しは見習え!!

ちゅうわけで正面の広場からは釈迦涅槃像と観音立像がダブルで拝めます
このあたりは高取城よりも標高が200mほど低いんですが
それでも釈迦涅槃像前から眺める景色はなかなかです

さて、そろそろ次の目的地へ向かおうと思いましたが
式典会場になっている多宝塔や因幡堂のあたりを全然観れて無いので
先ほどの入り口付近まで戻って一寸様子見
開眼式典もあとは来賓代表による焼香で終わり見たいだったので
もう一寸待ってみようと見学していたのですが

京都奈良の名のある寺の住職や関係者やら
地元名詞やらなんやらがぞろぞろと出てきて
たがが焼香といえどもいつ終わるかまったく先が見えなかったので
もう面倒だからそのまま撤退することにしました

ここ数年で行った寺のほとんどの関係者が出てきていましたよ

さて、バスで駅前に戻ったら今度は土佐街道を城と反対方向へと進み
今日最後の目的地小嶋寺に到着です

ここの門は高取城二の門からの移築で唯一の遺構だそうです
先日行った三戸城もだけどお城の城門とかって
結構移築されて残ってるもんなんですね
小嶋寺といえば金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅なんですが
現在は上野の東京国立博物館に寄託中で複製銅版のみの拝観です
奥に進むと朝行くのを諦めた岩屋不動の和紙による複写が飾ってありました
どうも岩屋不動は小嶋寺の奥の院だったようで
そういわれるとやはり行っておくべきだったととても後悔

さて、小嶋寺を拝観中に表に朱印を貰いに来ていたオバちゃんの一団が
キトラ古墳を経由して飛鳥のほうに抜けた跡に
橿原のほうへ抜けるらしいようなことを話していたので
後をついていけばキトラ古墳にいけるなぁ…とか思って
おばさんたちの後ろをつけていったんですが…

普通に線路沿い行き始めたよ!!
飛鳥のほうに行くんじゃなったんかい!!
慌ててきた道を引き返して地図で方向を確認しながら
キトラのほうへ向かおうとしたらなんか頭の中の東西南北が狂って
再び高取城方面に行ってしまいました。駄目じゃん!!

山の上のほうにNTTのアンテナが見えますが
多分あの左の方向が高取城のはず

という訳で散々迷った挙句に無事キトラ古墳こと
ハイパーキトラ古墳に到着
さすが有名古墳。見た目が近代家屋そっくりだ(爆)!!

っていうか、駅前から道まっすぐなんだよね。
なにをあんなに迷ってるんだよ自分

ちなみにキトラと高松塚の見分け方は
美人が高松で獣がキトラ

さて、本当はキトラに軽くよった後に
橿原あたりを一寸うろついてその後国立博物館へ向かう予定だったのですが
道に迷った所為でそんな字k難なくなってしまいしょうがなく直接
奈良国立博物館へ向かうことに…くそうっ

って言うか雨降ってきたよ

そんなわけでなら国立博物館はもちろん二年ぶりの正倉院展
もう何回も見に来てるのでかぶってるものもあるのですが
今回はじめてみるものもあって、かなりホクホクですね

ホクホクついでにお汁粉で一息

昆布食べるタイミングがよくわからないんですよね…

というわけでこの日は無事夕食にありつけました
…夕食にはね…
いや、朝ごはんは付いてるけどビジホの朝食だから食パンだし

「マキシマムザホルモンの女のドラムいるやん。
あれ、○○の彼女だから以下略」

みたいなことを楽しげに話す現地人が隣にいてなんかもう以下略

その一
その三



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