「買ってきたよ。高島町の入場券(硬券)」
「ん〜」
「な、なに??」
「いや、買ってきてもらってなんだけど、邪魔くさいんだよねこういうの」
「・・・」
というわけで今日はXデー。30日です
そのころココロは反町駅前の歩道橋にありました
「う〜ん。やっぱ平日の昼はすいてていいね」
イイデスネ。学校も仕事もない人は
「無い訳じゃないよ。自主的に休んでるだけだよ」
立体交差ってなんとも心弾みます
特に上を通過するときがたまりませんね
高島町の伝言版。
「XYZって書いてないよ。悔しいから書きまくってやろうかな」
これこれ、そういうオタクさい事やネットスラングをコウイウ所に書き込むのは
業界用語を通ぶって使いまくってる半可通以上にみっともないのでやめましょうね
「う〜でもせっかくだから書きたいなあ…書きたいなあ…書きたいなあ」
そんなこんなでいつもどおりに日が暮れていつもどおりに夜になり
そして日付も変わりもうすぐ文字通りの最終電車がやってきます。
そして、萌はスウに無理やり連れ出されているのでありました…
「ねむいよー寒いよー帰ろうよー」
「大丈夫大丈夫いいから付き合えってばもう。絶対後悔させないよマジでマジマジ」
「んなこと言って…ホラーファンの『怖くないよむっちゃ笑える』と同じぐらい信用できないのに」
と思っても後の祭り。へたに態度に出すと後が怖いので
だまってスウのあとをついていく萌でありました
「あそこから地下ホームに入るんだね。みんな写真とってるけどあんなに写真とってどうするんだろう」
そしてホームに元住吉行最終電車が入ってきました
「こぼれる…こぼれるよ!!」
まばゆいばかりのフラッシュの中けたたましく警笛がなると同時に
ホーム中から割れんばかりの拍手が巻き起こります。
「電車の中の人、手を振ってる!!ほら、萌も手を振ってほら、早く!!」
「え??は??」
「あーもう!!ノリ悪…ありがとーさよーならー!!」
「…」
「あっ」
ついにやってきました。桜木町行き最終電車。
鉄道ファンでなくともなんとも感慨深いものがあります。
そして桜木町ホーム
「…お、降りられない。こぼれる。こぼれる」
振り向くと列車の行き先表示が「回送」に
ほんとにもうこれで終わりなんだというなんともいえない寂しさが沸き起こってきます。
そして乗客を降ろし終わるとすぐさま列車が動き出しました。
静かに見送るホームいっぱいの乗客たち…
「あっ表示が…!!」
なんと、回送電車の表示が「普通:桜木町」に!!
小粋な計らいに、俄かに歓声が沸き起こり一斉にたかれるフラッシュ
そして過ぎ去る列車のランプを見送る拍手が・・・いつまでもいつまでも・・・
「どうよ、いいっしょ?いいっしょ??」
「・・・まあ、悪くはなかったけど」
「しっかしなあー・・・殆どパンピーばっかだよねー。
まったく普段興味も持たないくせにこういうときばっか素人さんはさあ…」
「私も・・・私もパンピーなのに・・・」
「ねー。そう思うでしょ??ねえ」
「…う…ん…」
生返事をしつつやっと外に出れました。
「あれ??スウ??すうちゃん??」
「いやーまいったまいった。駅員さんと握手してたらほら…」
突っ込んだら負け
ホームに煌煌とともる蛍光灯の列。
あたりまえのようなこの光景ももうほんとにこれで最後です。
最終電車が着いてからもうすぐ30分がたとうとしてますが
まだホームに乗客が残っています。
「…あそこにさ、いたんだよね」
「うん。さっきまで私たちもあそこにいたんだよね」
言葉なく横浜方面に向かって歩き出す二人。
ふと、振り向くとホームの明かりが消えています。
「ああ、ほんとうにこれでもう終わったんだ」
「…」
「さ、いこ」
「うん」
「ほら元気出して。なーに2時間も歩けばJRの始発が出るさ」
「は??あ、あるくの??」
「??だってもう電車とおってないもん」
ハメラレタ!!
そのころ…
「はーいココロンどえーす。いま東白楽の地下化工事現場にきてマース」
何十人という作業員が高架取り外し作業に従事しています
集十期に及ぶライトで周辺はさながら昼のよう
「やっぱ重機と特殊車両と電車は源萌風景だよね。」
それだったらトンネルと工事現場も源萌風景ですよ
さて、そろそろ時刻も4:30分
コンビニでお茶でも買いつつ
家に戻って休むとします。
現場のライトが名残惜しく
現場を後にするのでありました
・ピンキーストーリー・
〜おでかけおでかけ「さらば、東横桜木高島」後編〜
詰めが甘いまま終わる
まだ帰れない二人…
みなとみらい線編はありません
ええ、マジでマジで
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なんかありましたら以下まで…
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